原題「3 Idiots」
インド映画なんぞ一秒たりとも興味を持ったことはなかったし、「ボリウッド」とかいって暑苦しく脂ギッシュな濃い顔の男優さんと女優さん(女優さんはすこぶるお綺麗な方ばかり)が軽快なリズムで踊っちゃったりして、「うわ、やっべ、苦手だな、このノリ…。映画館の冷房が効かなくなっちゃうんじゃねぇーの」と、眼中に無いことこの上なかった。が、思わぬきっかけで筆下ろしをした。
初体験のお相手は『きっと、うまくいく』というインド映画。この映画の予告は見ていたが、前述した通りまったく興味が無かったのでスルーしていた。が、映画上映前に町山智浩氏のトークショーが行われると聞きつけ、「初の“生”町山で、ダブル初体験だ!」という勢いで1800円を払うに至った訳だ。
ダンスシーンはやはり苦手だったが、その他はインド映画のよからぬイメージから解脱した気分だった。つーかマジ面白かったし、マジ胸が熱くなったし、3時間観客を飽きさせずに見せるって、マジ脚本スゲェーし、マジ圧倒された。
初めて韓国映画(『哀しき獣』ね♡)を見たときも思ったけど、映画全体が強く、勢いがあって、ものすごくデカいエネルギーを肌で感じるという、自分はただただひれ伏して「すげぇー」と言うしかない、なにか敗北感にも似た感覚があった。
日本のガラパゴス化を感じた気がした。
的外れかもしれないが、コメディ部分はジャッキー・チェン映画のコメディ要素と何となくノリが似ていた気がして、親しみがあった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 もう一度見たい!:★★★★★ 場所:シネマート新宿 監督:ラージクマール・ヒラニ 出演者:アーミル・カーン、カリーナ・カプール、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシ、オミ・ヴァイディア、ボーマン・イラニ 公開:2013年 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。