どうしたって主人公と自分を照らし合わせて見てしまうので、心情的にかなり堪える映画だったが、最近見かける中年オタク男（中年男に限らずだが要するにオタク野郎）を題材にした物語のありがちな、最終的にはかわいい彼女が出来て、認めてくれる仲間も確保できて、世間から人として正当に認知されると言った、夢見心地で無責任で適当なハッピーエンドより断然マシだった。一応コメディ映画という体なので主人公を客観的で他人事のように見れる自分をかろうじて保てるが、「もしコメディ要素がゼロだったら…」と考えると俺、ヤバかったかもしれない。

そんでミランダ（主人公が思いを寄せる女性）はかなりくせ者で自分勝手でビッチなところもあるけど、彼女の選択は間違いではないし納得できる。主人公はミランダより何倍も救いのないバスタードだからな。

主題歌は皮肉なまでにポジティブだけど、これのように簡単には変われないよ。でもなんだかんだ言って結局、自分がどういう野郎か的確に認識して、改善するが如く気持ちを切換えて、ステップアップできた奴が最終的に勝ちなんだってのも分かってる。

とは言え、この主人公はやりたい放題だったし、それなりに満足していたわけだから、彼的にはまあまあオッケーだったのかもしれない。
しかしあのラストカットは渋かったなぁ。

—–♩主題歌♩—–

そんなもの放っておいて
太陽が輝いている　深呼吸しよう
今朝こそ　始めよう
クレイジーな世界を　コントロールしよう
もっと手を伸ばして
今よりずっと　よくなるように

今日は完ぺきな日
人生に踏み出し　変化を起こす
君は君のまま　何にでもなれる

今日　この瞬間を生きよう
人生に踏み出し　巻き返そう
君は君のまま　何にでもなれる

君の夢が　どこかで待ってる
気持ちに従えば　たどり着ける
新しい君が　始まる夜明け
本当の自分を　恐れないで
もっと手を伸ばして
コレは君がずっと　待ち望んでいたこと

今日は完ぺきな日
人生に踏み出し　変化を起こす
君は君のまま　何にでもなれる

今日　この瞬間を生きよう
人生に踏み出し　巻き返そう
君は君のまま　何にでもなれる

—–

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 
もう一度見たい！：★★★★★
メディア：DVD
 
監督／脚本：トッド・ソロンズ
 
出演者：ジョーダン・ゲルバー、セルマ・ブレア、クリストファー・ウォーケン、ミア・ファロー、ジャスティン・バーサ 、アーシフ・マンドヴィ、ドナ・マーフィ、マリー・ジョイ、ピーター・マクロビー、ザカリー・ブース、ジェイソン・アレクサンダー、ジェリー・スティラー、エステル・ハリス
 
撮影：アレックス・ディジェルランド
公開：2013年

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。