「ブリング・リング」を訳すと“ギラギラの指輪”だそうだ。
しかしこの映画、平静を装いながら突いてきました。かなり挑発的に問いかけてくる作品でした。“ツンデレ”じゃなくて、そのままですけど“デレツン”ですよ。もうデレデレ具合が半端ないですよ。裕福な家庭に育ったガキ共が“もっともっとセレブになりたーい”そんで“みんなにセレブっぷりを見てもらいたーい”ですからね。私なんかはその前段階の“まずは裕福になりたーい”です。まあ、自分もガキの頃(今でもそうかも知れませんね)は彼らと同じくなんだか腑に落ちない日常のなかで悶々としていましたが。
窃盗ということでは、いつの時代も同じようなガキが居たのでしょうが、昨今はSNS全盛ですから、映画で描かれている通り、その影響はかなりあるのではないかと。完全に行為を加速させているような気がします。まあ、近い将来こういった罪の意識がまったく無い若い衆(彼らは“ちょっとした悪ふざけ”としか思っていませんからね)が牛耳る世の中になるのということは確実でしょうから、老いぼれ世代はネットのない世界に移り住むしかないかもしれません。
「アメリカってヤバいよねぇ」って感じですけど「日本も、もうそこまで来てるでしょ?」って感じでしょうかね。
ラストの「Super rich kids」ってフランク・オーションの歌が流れるのですが、これがとにかく最高。歌詞の内容が分かると映画にリンクしていて深みが増します。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 もう一度見たい!:★★★★☆ 場所:シネマカリテ、新宿 監督/脚本:ソフィア・コッポラ 出演者:エマ・ワトソン、ケイティ・チャン、タイッサ・ファーミガ、イズラエル・ブルサール、クレア・ジュリアン 撮影:ハリス・サヴィデス、クリストファー・ブローヴェルト 音楽:ブライアン・レイツェル 公開:2013年 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。