Theater

3月 18th, 2012
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一日小雨で気温が上がらず、まだ冬の装いでお寒うございますが、
極めて高性能な自家製花粉レーダーがビンビンに反応していますので、
春到来は間違いないようです。

—–
 

『ドラゴン・タトゥーの女』
★★★★☆

本日、『ドラゴン・タトゥーの女』を新宿ミラノ座で見てきましたが、
ほぼ席は埋まり大盛況ゆえ、珍“映画館”体験が連発爆発でございました。

ワタシの右隣に座ったご夫人は、少しグロテスクな場面になると決まって
手を口に当て身体が小刻みにガックンガックン震え始めるという大技の持ち主で、
すぐ隣にいるワタシには直でその振動がギンギンに伝わり
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」アトラクションばりの臨場感をぶっ込まれました。

それから、映画中盤頃に突然、ビニール袋片手の少々ふらついたオヤジがノソノソ現れて、
ワタシのすぐ左の通路の地下手にドン!とあぐらをかいて座り込み
シャカシャカと豪快にビニール袋の音を構わず鳴らしちらし、中から何やら飲み物を取り出し、
プシュッ!と豪快にプルトップを持ち上げ、グイッ!と豪快にやり始めました。
そしてそのオヤジ、酒癖なのか微かに聞こえるぐらいの小声でブツブツと
独り言を発するという、こらまた大技荒技が出てしまいました。
そんで、一缶飲み干すとゆっくーり立ち上がり、ノソノソと一度会場の外に出て、
「あー、これで静かになった…。」との思いに反して、
しばらくするとまた先程の定位置にブツブツ言いながら舞い戻り、
プシュッ!と一杯やるというのが結局4、5回ルーチンしました。

コレは良く見かける光景ですが、映画が終わりスクリーンが黒に暗転して
スーっとクレジットが流れ始めると、即座に携帯をパッと開くという殆ど発作に近い行動。
携帯LEDに照らされた青白い顔がパーッと暗闇に浮かぶんですよね。
映画の中からリアルにグイッと強引に引き戻される感じで、余韻も何もありゃしねぇって感じで、
濃密なキスの最中にオナラをぶっ込まれた感じでございます。

映画の話ですが、ストーリーの大筋は把握できましたが、細かい情報が抜けてしまい
いやいやこの珍体験の影響ではなく、そもそも複雑なストーリーなので
もう一度見ると新たな発見がありそうですな。
上に貼った予告編は、音楽とグラフィックとカット割りのみの
シンプルだけどエッジが効いていて、良いかも知んないです。

—–

ついこの間はまだ存在していたコマ劇場が完全に取り壊されていました。
歌舞伎町はいつ行っても歌舞伎町でしたが、とうとうあの歌舞伎町が無くなり始めました…。
いろいろ思い出しますな。
只今18日午前0時43分でございます。
映画の帰りに寄った焼き鳥屋の油の匂いが、髪の毛についています。

確実に来る日曜日の、ピースフルな目覚めをアナタに
おやすみなさいませ。

メディア:
 

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