Theater

1月 24th, 2012
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『ALWAYS 三丁目の夕日’64』
★★★☆☆

私、1作目、2作目と拝見していますが、今回の三作目が恐らく一番好きですというか、
前作に比べ自分とストーリーとの距離が少し近くなったような気がしました。
ストーリーに散りばまれている幾つかの軸となるイベントを、
現代に置き換えてというのが前提ですが、大部分の人が似たような経験をしていたり、
近い将来経験するかもしれないという予感があったんじゃないでしょうか?
故に引き込まれ涙するという。わかりませんが。

「ストーリーとの距離」的で言うところの、
たとえば、結婚をするかどうかを一歩踏み出せないでいるカップルなんかは、
ちょっと考えちゃったりするんじゃないでしょうかね。
「やっべぇ。よし、俺(わたし)も、いよいよ踏ん切りをつけるか!」って人もいるだろうし、
「やっべぇ。いや、待て待て。もう少し、慎重に考えるんだ。本当にこいつか?…。」って人もいるでしょう。
「やっべぇ。もう何年も付き合ってるのに、あの人はそこんとこ、どう思ってんのかしら?」
「うん、もー、問いつめたいわ!キャン!」なんちゅー方も、いるかも知れぬ。
ッてな感じに、ストーリーと自分の状況を容易に照らし合わせて、
そこから派生する自分なりのマイストーリーを妄想するってのが、
日本文化圏で育った人たちならではの“邦画体験?”ちゅーことで、楽しさ10倍なのであります。

とはいえまぁ、毎度のことながら、あからさまに老若男女がターゲット的で
青臭いっちゃー青臭さ満点爆発鼻血タッラーですが、
武田鉄矢の「刑事物語」もそうだったように、私こういう日本映画的というか、
ズッコケ的というか、奇をてらったワザとらしさというか、キライじゃないのであります。
そのことに関して何の憚りもございません。
といっても全部が全部好きという訳ではなく、哀愁や郷愁、
そしてマヌケさがあると気持ちが持ってかれる傾向がある訳です。
「刑事物語」で言うところの片山刑事であったり、
「三丁目の〜」で言うところの茶川竜之介が自分のツボなのであります。
どうやっても人並みに上手く生きられない人と、そうでない人のコントラストが、
たまらなく小気味が良い訳で、良い塩梅、良い湯加減なのであります。

ちなみに自分は2D版で見たのですが、3D版はどうなんでしょうか?
私の場合3Dだとメガネonメガネになるので、どうも気になって苦手なのであります。

この映画を見てどこで泣けば良いの?と悩んじゃう人は
ヒロミ(小雪)の泣き顔を見るや否や、一緒にウルルと泣けば間違いないでしょう。
それからコレだけは言っておかなければなりません。よし、言っちゃいましょう!
星野六子役の堀北真希は最高にカワユイです。ツボで、ズボッ、です。
ご賞味あれ。

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