原題は『Thief』。
オモテの顔は中古車販売で、ウラの顔はプロの金庫破り(こっちが本業)。孤児院で育ち、ウラの世界に身を寄せていた彼も普通の生活に憧れ家庭を作るも、様々な障害が立ちはだかる。
登場人物の設定が詳細かつ簡潔に語られ、説明的ではなく非常に気持ちがよい。金庫破りの手順も依頼→計画→準備→実行としっかりと描かれ、それに必要なマル秘道具の開発や、実行手口も非常にリアル。
金庫の解錠に成功しても「やったー!」的な演出はなく、相棒がカバンに淡々と宝石を入れている姿を映し、その後カメラはタバコに火をつけ、ただ黙ってその相棒を見守る主人公を映し、犯行現場側でなく主人公の顔でシーンを終えるといった渋い演出。
警察とのやり取りも面白い。
もう一度見たいど!:★★★★☆
場所:自宅
メディア:DVD
監督/脚本:マイケル・マン
主人公 フランク:ジェームズ・カーン
フランクの師匠 オクラ:ウィリー・ネルソン
フランクの相棒 バリー:ジェームズ・ベルーシ
メディア: